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ラピスラズリ

  • 執筆者の写真: 傳田光洋
    傳田光洋
  • 2024年5月24日
  • 読了時間: 1分

このところ御無沙汰しているが、かつて都内で開催されるミネラルフェア、鉱物や化石の販売会によく出かけた。安価にじっくり楽しめるのが、小さな石など一つ500円均一ぐらいでどっさり入っている箱。その中から、一つ一つを眺めて気に入ったのを二つか三つ買う。

 

ラピスラズリという石がある。鮮やかな濃い青色で、ところどころに金色の結晶が入っている。ツタンカーメンのマスクにも使われているが、その他にもエジプトやシュメールの遺跡から出土した装飾品にもみかける。さらには後年、顔料、絵具に使われた。ウルトラマリンブルーというものがそれで、フェルメールの作品によく使われているという。「青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)」「牛乳を注ぐ女」がそうだ。あの青は確かに印象的深い。アムステルダムの美術館で途方もない手間をかけてあの美しい青色の顔料を作る工程が展示されていた。

 

アフガニスタンが大きな産地だそうで、眺めていると、シルクロードの世界を思い出してしまう。小さな石ころを眺めていると、遠くに行けそうな気がして気持ちよい。


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